小黒一三さんからの
メッセージ

あの時代を乗り越えた 日本人の人間力を次世代の子や孫へ

平成の中頃から日本は将来が見通し難い混沌の時代が続いていると思います。 それらは行き過ぎた資本主義、少子高齢化、広がる格差など複合的は問題があると指摘されています。但しこれらのマクロ的な社会全体の問題は必ず我々個人の生活に深刻なダメージを与えます。 そしてそれらのダメージは我々の子や孫の生活を直撃することは疑いようがありません。その様な悲惨な状況を少しでも改善しより良い社会を形成する為に我々世代が経験し、体験し、問題に直面、乗り越えてきた知恵は必ず役立つのではないでしょうか? 同世代の人間が溢れかえり生まれた時から競争が当たり前だった時代、諸外国から後進国と蔑まれた時代、東西冷戦の狭間をなんとか生き抜いた時代、そんな時代を乗り越え世界が驚愕する大躍進を成し遂げることが可能で有ったのは日本人一人一人の人間力の他なかったのではないか。 その人間力を次世代に継承し様々な経験から積み重ねられた暗黙知を社会の共通財産にすることは非常に意義深い行いだと信じます。 世のため人のため、社会貢献などという言葉には胡散臭さも感じますが自分が歩んできた足跡を子や孫の為に活かせるとすればこんなに有難いこともないのではないでしょうか?
「ソトコト」編集長 小黒一三(おぐろかずみ)